中年リーマン、へじくま日々を生きる

しがない中年サラリーマンが好きなことを書いてます

丹田に力を

過去にいくつも研修を受けてきたが、ほとんど内容なんて残っていない。

それでも印象にあるのは合気道の先生による講演だ。

 

仕事に合気道などまったく関係なく

なぜ会社が招いたのかは謎だが

急激に方針転換をし、社内にメンタルをやられる人が続出した時期だったので

精神修養のような意味合いだったのだろうか。

 

「気」というものが存在するという話。

後ろから見つめられているとそれに気づく、とか

複数人から、見られるだけで何か圧のようなものを感じる、とか

カラスに指をさすと逃げる(!)とか

それは「気」の流れを生物が感じているからだという。

 

科学で説明できるのかもしれないけど

どうしてもスピリチュアルっぽくなってしまう話だ。

だけど見られたら圧を感じるし、後ろの視線に気づくのは事実なので

「気」と名付けられた何らかの流れはあるのだろう、と素直に思った。

 

で、人体にも気は流れているので、滞りなく流す体操を教えてもらった。

1日1回行うと、心身とも気が充足するという。

三国志のころの医師、華佗五禽戯でも習うのかと思っていた。

 

蓋を開けてみるとそれはなんと、ラジオ体操だった。

以前、スポーツ医がラジオ体操について話していたのだが

ラジオ体操は人間の体を余すことなく動かし、なおかつ子供からお年寄りまでできる

運動として究極と言っていいほどよく設計されたものなのだそうだ。

 

医師と合気道の先生が言うことに共通項があるのは興味深い。

 

他に気を調整する方法として

丹田に力を入れるということを学んだ。

ja.wikipedia.org

詳細はウィキペディアにお任せするが

へそから指2、3本くらい下でその奥にある。

内臓が収まっているはずだがそこにあるそうだ。

 

大人数の前で発表など緊張する時、交渉や争いなど怖くても押されてはならない時

背筋を伸ばして、肛門を引き上げるようなイメージで力を入れると

肝が据わる。

 

意外と馬鹿にならないもので

今でも大事なプレゼンや怖いお客さんに会う時にやっているが

心があまり乱れず、うまく事が進むのだ。

 

今日も丹田に力を入れた。

同業他社のおっさんが、自社のリストラやえげつない配置転換の話題を

嬉々として語る姿を見たからだ。

 

他社の闇、嬉しそうに語るおっさんの闇

他社のリストラ話でも、明日は我が身かもしれないという恐怖。

 

いくら丹田に力をいれても、これらは今僕にまとわりついている。

深い闇には効かないのかもしれない。