クリスマスと息子と喜びと
最近息子が
「くりしゅましゅ」「ぷれじぇんと」「しゃんたしゃん」と口走る。
だれだろう余計な事を吹き込んだのは。
2歳9か月ともなると、時節のイベントもなんとなくわかってくるようだ。
去年、おととしもプレゼントはあげたのだが
彼にとっては、何か知らんがおもちゃがもらえた日、くらいの認識だった。
今年は明確に待っている。サンタをクリスマスをプレゼントを。
寝る前に「あした、くりしゅましゅ?」「しゃんたしゃん来る?」
ああ、成長の証し。
買ったんだ。プレゼント。
最近、ままごとが好きで
親が料理をしていたら自分も作りに台所に来るくらいなので
お子様用のおもちゃのキッチンと調理器具を。
高さ50センチ、横も40センチくらいと大きめなので
部屋にあると抜群の存在感を示すだろう。
今後何回、脛をぶつけるだろう。
脛があざだらけの親ばか。
ところで子供のころを思い返すと
クリスマスの数日前からのワクワクは1年の中で突出していたと思う。
親ではない何者かからプレゼントを貰える期待感や
町全体がイルミネーションなどで彩られる非日常感があり
家ではごちそうが出て、と一大イベントだった。
次の日の朝、そっとおいてあるプレゼントを開けたときの
喜びの大きさは人生でもトップクラスのものじゃないかとも思うのだ。
そういうクリスマスの楽しさ・喜びを味わえる賞味期限は意外と短くて
個人差はあるが2歳~12歳くらいの10年間といったところか。
サンタがいないと知ったあたりで終わる。
人生の短い時期だけ味わえるあの感覚をできる限り
息子には楽しんでもらいたいものだ。
ちなみに僕は13歳以降、クリスマスのほとんどを
野郎とばかりすごしていたが楽しいものであった。
モテていた連中のところにサタンが来ればいいとみんなで強く願っていたのも
よい思い出だ。
サンタさん、息子にひねくれものの血が受け継がれないよう、お願いします。