褒める時には素直に褒めるだけにしよう
タイトルですべて言い切っている。
何かを褒める時に
「××と比べて○○は良い」
という言い方をする人が結構いる。
ホントに好きな歌手などがテレビに出てたりすると
自分もやってしまいがちなので気をつけているのだけど
何故「○○は良い」と言わないのだろうと思う。
はっきりいって不快な気持ちになることも少なくない。
いちいち何かを落とさないと褒められない心理は
どこからくるのか考えてみた。
パターン別に分けてみる
①自身や関係するものを落とす
例えば息子を褒めていただく時に
「うちの○○はダメなのに、おたくの××ちゃんはすごいですね」
みたいな。
とても返答に困るのだ。
はい、そうですねと返す場面では絶対ないし。
たいていはそんなことないですよ、となるかな。
②同列の何かを落とす
自分もよくやってしまうが
「歌手の○○は××と比べてホントにいい歌を作る」
××好きな人からしたら面白くないよなー、と。
③内心自分が嫌いなものを落とす
多分、僕が不快に思うのはこのパターンじゃないかと思う。
なんというか、褒めることが目的ではなく落とすのがメインに感じるからだ。
共通点は?マウンティング?
①はこちらを褒めているようでいながら
内心、自分あるいは自分に関係するものを褒めてもらいたいという
気持ちが見える。
②は自分の好きなものを推したくてたまらないタイプと
こんないいもの知ってる自分すごいタイプ。あと③のタイプが混ざっているか。
③は書いたとおり、落とすのがメインになっている。
後述する人の中でも意識高い系に多い気がする。
それぞれ分けてみたのだが、共通点があるように思えた。
それは、実はどれも褒めているふりをしながら自分の方がすごいぞー
と言っているのではないか。要するに他者を素直に認められない人。
学生時代を振り返っても
とってもプライドが高いのかそういう人は一定数いたと思う。
とっても失礼な言い方をすると
成績が中くらいで、友達も多いんだか少ないんだかわからない感じで
僕のような陰タイプをバカにしていた人に多くみられた気がする。
クラスの人気者には、笑顔で接し
僕らには常にマウントをとろうとしてきたことを思い出す。
…自分に自信のない人がそのまま大人になってしまうと
マウントとりたい癖がついてしまう。
そしてマウントをとりたい癖の人が褒めると
素直に褒められず、何かを落としてしまう癖もついてしまっている
ということかなー、と。
褒める時には素直に褒めよう
そのままなのだが、褒めるなら素直に褒めましょう、という結論に至る。
何かを落としてしまうくらいなら褒めない方がいい、とさえ思う。
①のような事例は良くあるのだが
息子を褒めていただくのであれば、すごいですねと言ってもらえれば
ありがとうございます、と胸張って言える。
③なんかもってのほかだ。
昔、営業の鉄則として、政治・宗教・スポーツの話はするなと言われた。
支持してるもの、信仰してるもの、好きなチームは人それぞれ違うから
うかつに話に出すな、ということなんだと思うけど。
人が好きである可能性があるものを落とすのはよくない。ダメ、ゼッタイ。
余裕があれば、話を聞こう。そして褒めよう
素直に褒めるにしても、相手が褒めてほしそうな部分が未知の世界で
褒め方がよくわからないケースがよくある。
そういう時は、わからないから教えてちょうだいと言って
気持ちよく話す相手の話を聞いてあげよう。
その中で、ここかな、みたいな点を言ってあげよう。
仕事じゃなくてもみんな語りたいことはいっぱいある。
自分に余裕があれば話を聞いて、褒めてあげよう。
その後、自分の言いたいことを聞いてもらおう。
みんなで幸せになろうよ。